
精神保健福祉士
よりどころメンタルクリニック桜木町の精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)についてご説明します。
精神保健福祉士への相談
人間の心は複雑で様々な影響を受けます。その中でも生活や仕事の悩みは私たちの心を大きく揺さぶります。医学的な治療行為だけでは、なかなか全てのお悩みに対応することができません。医師だけでは総合的な支援が難しいことがあります。
そんな時に重要な働きをするのが、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)です。精神保健福祉士は、医療と障害福祉サービスをつなげる役割を担います。
よりどころメンタルクリニック桜木町には、精神保健福祉士が常駐しており、就労支援サービスについてご案内しています。日本には、障害福祉制度の一環として、様々な就労支援サービスがあります。たとえば、就労継続支援は、実際に仕事をしてみるものです。就労移行支援は、仕事のための学校のような存在で、職業訓練をしたり、就職活動のお手伝いをしたりしています。精神疾患となり、継続的な治療が必要な場合、こうした就労支援のサービスを活用することができ、利用料についても大幅に控除されます。
また、一般的な雇用で働くのがつらい場合、障害者雇用枠で働くという、新しい働き方もあります。精神疾患で6ヶ月以上継続的に治療している場合、精神障害者保健福祉手帳を申請すれば、障害者雇用枠の求人を探して応募することができます。
もちろん、たとえ精神疾患の治療中だとしても、一般の雇用枠で働いている方も沢山います。大事なことは、障害者雇用という選択肢があると知ることです。一般的に、選択肢が少ないと焦りや不安が強まります。心を安定させるためには、色々な選択肢を持つことが大切です。自分に合った働き方を選ぶことができれば、気持ちは落ち着くものです。
よりどころメンタルクリニック桜木町の精神保健福祉士は、患者様のお住まいの近くにある就労支援施設を調べて紹介したり、患者様の代わりに就労支援施設に連絡したりすることができます。当院は、すでに多くの就労支援施設と連携しています。自分ひとりでは分からない場合も多いと思いますので、ぜひ当院の精神保健福祉士をご活用ください。
当院の精神保健福祉士は、就労支援施設の案内の他にも、障害者雇用枠がどのようなものか説明したり、精神障害者保健福祉手帳の申請や、障害年金の申請についてもお手伝いさせていただいております。
このように、医学的・科学的な治療だけでなく、障害福祉サービスも活用して治療に取り組むことを、包括ケアと呼びます。世界的にも、これからの精神医療には、包括ケアが重要だと考えられています。よりどころメンタルクリニック桜木町でも、医師と精神保健福祉士が連携して、包括ケアに力を入れていきたいと考えています。
精神保健福祉士にこうした内容を相談したい場合は、医師(斎藤)に直接お伝えください。精神保健福祉士の相談は事前予約制になっており、医師が予約を調整しています。また、現在の所、精神保健福祉士への相談料については保険が適用されず、診察料の他に別途3,000円(税込)がかかります。予めご了承ください。