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軽い運動でうつ病を予防できる


軽い運動

運動のうつ病予防効果


うつ病は、人によって症状は少し異なりますが、毎日のように気分が落ち込み、疲労感が続いたり、眠れなくなったりする精神疾患です。


運動が心の健康に良いという調査研究の結果は多々あり、うつ病に対しても、運動が良い結果をもたらすと言われています。


今回は、より具体的に、どのくらいの運動量で、うつ病の予防効果が高まるのかを数字で調べた調査研究を紹介します。



ここでは、過去の論文、研究結果を集めて統計をとるメタ解析という手法で調査が進められました。その結果、約19万人のデータが集まったようです。


この統計から、1週間に合計4.4mMET-hの運動を行うと、うつ病になるリスクを18%下げることができるという結果が得られました。mMET-hとは聞きなれない単位だと思いますが、だいたい1時間の散歩が、3mMET-hということです。つまり、1週間に合計して1.5時間の散歩をすると、うつ病になりにくくなるということです。割と軽い運動で良さそうですね。


さらに運動量を増やして、週に8.8mMET-hの運動をすると、うつ病リスクを25%減らせるそうです。8.8mMET-hの運動とは、3時間の散歩、1.2時間のジョギング、1.5時間のサイクリングなどと同じくらいの運動量です。


ただ、運動すればするほど良いわけではなく、うつ病の予防リスクは、ある程度の運動量以上ではあまり変わらなくなるようです。論文に掲載されているグラフを見る限り、15mMET-h以上の運動(ジョギングだと合計2時間程度)は不要に思いますので、ほどほどの運動で充分にうつ病を予防できると思ってください。


今回の調査研究では、1週間に1.5時間ほどの散歩だけで、うつ病を予防できるという結果が得られました。これならそんなに無理ない範囲だと思いますので、ぜひ試してみてください。ただし、うつ症状が強いとか、足を怪我しているとかで歩けない人は無理しないでください。どんな場合も無理は禁物です。

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