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心療内科・精神科の選び方

  • 斎藤知之
  • 2024年11月24日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月8日

心療内科・精神科の選び方

地域によっては心療内科・精神科のクリニックは沢山あります。そうなると、どこに行けばよいのか迷われる方も少なくないと思います。


もしも私が、患者としてメンタルクリニックを選ぶのならばどうするか、精神科専門医の立場も踏まえて考えてみました。私が精神科・心療内科の医師を選ぶ際に重視する点を以下に列挙しますので、良ければ参考にしてみて下さい。


話し方:医師は高圧的であったり、失礼だったり、無愛想であったりする方が多いです。実は、医師である私自身、他の医師との会話は緊張しますし、嫌な思いをすることが多いです。ただし、精神科や心療内科の診察では本音を話すことが大事です。医師が高圧的で失礼で無愛想だと、とてもじゃないけど本音を話せませんよね。私は、自戒を込めて、医師は最低限の礼儀をわきまえ、やさしく話すべきだと思っています。


医師が固定(主治医制):最近、診察のたびに医師が変わるメンタルクリニックがあります。これでは、まともな精神医療は期待できません。精神医療では、医師と患者の信頼関係を構築していくことが、治療上とても大事であり、これには時間がかかります。何度も通院して、ようやく関係性ができてきます。診察のたびに医師が変わるのでは、関係性をきずけるはずがありません。毎回同じ医師が診察する医師が固定(主治医制)のクリニックに行くことが大事です。


説明:医療ではインフォームド・コンセントと言いますが、医師が治療について説明し、医師と患者とが合意にいたってから治療するのが原則です。何も説明しないままに投薬されたり、患者から質問してもちゃんと答えてくれない医師は、インフォームド・コンセントの原則を無視していますから、良い医師ではないでしょう。診察時間には限りがありますから、長時間の説明は難しいと思います。しかし、ほとんど説明してくれない医師は、医師としての適格性を疑いますので、変えた方が良いと思います。


診断書を断らない:医師法という法律があり、医師は正当な理由がなければ診断書の発行を断れないことになっています。しかし、医師法を守らず、診断書を拒む医師がいます。診断書には発行に日数がかかるものもありますから、ある程度の待ち時間は仕方ないと思います。しかし、診断書を書こうとすらしない場合、その医師は最低限の法律を守っていないわけですから、医師としての適格性を疑いますので、変えた方が良いでしょう。


診療日時:特に平日の昼間に働いている場合、仕事の終わりに受診できるかどうか、仕事が休みの日に通院できるかどうかが大事になります。毎回、仕事を休んで通院するのは大変です。何曜日にやっているのか、何時までやっているのか、仕事終わりに受診に間に合うかなどを事前に確認しましょう。


予約が取れる:精神疾患を治療するには何ヶ月、場合によっては何年もの時間がかかります。この間、通院が必要になるのですから、通院の予約が取れるかどうかもクリニック選びのポイントになります。なかなか予約が取れないクリニックだと、長く通院するには不便だと思うので、予約の取りやすいクリニックに変更しても良いと思います。やはり利便性は大事です。


通院しやすい距離:長く通院するには、アクセスも大事です。あまりに遠くのクリニックでは、何度も通院するのは大変です。近所でなくても、通院しやすい距離にあるクリニックを選ぶことが大事です。


いかがでしたでしょうか。もしも、精神科医の私が、患者として心療内科・精神科のクリニックを選ぶなら、という視点で考えてみました。皆さまの参考になれば幸いです。


また、会ってみて合わないと思う場合は、遠慮なく転院や主治医変更を考えて良いと思います。自分に合う医師を探すことが大事です。


横浜市の心療内科・精神科をお探しなら、当院も選択肢の一つにお考えいただけますと幸いです。当院は横浜市の桜木町駅(JR)、日ノ出町駅(京急)から徒歩10分程度の場所にあります。患者様によりそい、専門性の高い治療を行っております。

 
 
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