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なぜ精神科で血液検査が必要なのか?
更新日:2023年3月27日
よりどころメンタルクリニック横浜駅西口で行う血液検査の必要性について説明します。
精神症状は、身体の状態に影響されます。例えば、甲状腺の病気、自己免疫疾患、炎症・感染症、貧血、栄養・ビタミンの欠乏、貧血、血糖異常、肝臓や腎臓の障害などが精神症状に悪い影響を及ぼします。他にも、精神症状に影響する身体の異常は無数にあります。このように、身体の異常が原因で精神症状が出現している可能性を見落とさないために、血液検査が必要になります。
薬物療法(投薬治療)を行っている場合、薬の副作用が起きていないか血液検査で定期的に調べる必要があります。どんな薬でも副作用のリスクはあり、例えば、肝臓や腎臓に副作用が出ることがあります。また、リチウムやバルプロ酸などの薬を使っている場合は、用量を適切に調整するために、薬の血中濃度を定期的に調べます。
実は、心と体の関係は複雑です。身体の異常が精神症状の原因になることもあれば、精神症状の治療の結果として身体の異常が起きることもあるのです。さらに、副作用により身体の異常が生じて精神症状が悪化するなど、複数の項目が複雑に絡み合うこともあります。血液検査はこうした関係性を調べることに役立つのです。
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